【毎日東博】20200725 みみずく土偶@本館1-1
極端にデフォルメされた顔の表現が鳥のみみずくに似ていたことから、「みみずく土偶」と呼ばれています。耳には丸い耳飾りをつけ、頭部の突起は結った髪型や櫛をさしている様子を表しているのでしょう。土偶の身体表現は縄文時代の風俗をうかがう材料となっています。
縄文・弥生・古墳時代の 代表的な造形が誕生した背景
狩りや漁、木の実などの採集をなりわいとした縄文時代(前11000年~前5世紀)には、 自然の恵みへの感謝、厄災(やくさい)への異(おそ)れ、命への敬いから機能性を度外視したかのような土器や独創性溢れる土偶が作られました。一方、中国や朝鮮半島との交流によって水田稲作や金属器が伝来した弥生時代(前5世紀~3世紀)には、目的や機能を優先して作られた実用的な土器や金属製品が多く作られます。王や支配者が登場した古墳時代(3~7世紀)になると、権力を象徴した造形として埴輪が王の墓(古墳上)に並び、また副葬品として鏡や武器・武具などが納められました。
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