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あいまいな最近の私-JR西日本福知山線事故の報道を見て

 JR西日本,福知山線の事故から4月25日で8年を迎えた。
 当日は,追悼慰霊式が行われ,事故の教訓を風化しないように,との声が聞かれた。

 自己の犠牲にあわれた方の悲しみは癒えることはなく,むしろ憤りが大きくなったり,やるせなくなっている方が多いのであろう。
 当事者でないと分からない感情があることは想像できるが,その感情がどれほどのものか,私には計り知れない。

 事故が起きてからというもの,"JR西日本=悪"という形での報道はされるが,この形の報道だけでいいのだろうか。

 というのも,昔,こんな話の心理学の実験を聞いたことがある。

 「あなた」は,これから実験に参加してもらう。実験室には電流を流す線が取り付けられた被験者がいる。この被験者に対してクイズを出してもらう。
 クイズに正解した場合,そのまま何もしない。
 クイズに不正解の場合,「あなた」は被験者に電流を流す。被験者が間違える度に流す電流を上げてください。

 クイズを行う。被験者はクイズを間違える。その度に「あなた」は被験者に電流を流す。間違える度に流す電流を上げていく。致死量を超える電流を流すことになっても「あなた」は電流を流し続ける……。

 この実験で,本当の被験者は「あなた」である。実験室でクイズに間違える被験者に,電流など流れていない。ただ,電流を流されているふりをしているだけだった。

 人は,許可が与えられたことに対し,何も疑問を持たずに,残忍な行動を起こすことが,よくある。戦争における大虐殺やレイプなども同じだと私は捉えている。

 JR西日本の事故も,「ダイヤを正確に守る」ためには速度規制を破っても,安全装置をオフにしてもかまわない,そう考えていたのだ。
 列車が遅れてしまえば,乗客から苦情を言われる。「日勤教育」が待っている。後々のペナルティを考えたら,多少速度を超えてもかまわない,と考えたのであろう。
 このあたりの運転士の心理状況,何となく推測できる。
 でも,「正確なダイヤのためなら,他を犠牲にする」という考え,まずくないか。

 この事故の教訓を元に,「ダイヤを正確に守る」かつ「事故を起こさない」ため,通勤通学時間帯のダイヤを間引いた,という話を聞いたことがある。
 それは,いいことである。

 そして,実は,私たち一人一人が,福知山線事故を再発させないためにできることがあるのだ,ということをあまりにも知らなすぎるような気がしてならない。

 それは何か?

 駆け込み乗車をしないこと。

 駆け込み乗車をすれば,その分だけ停車時間が延びる。停車時間が延びれば,その分だけ,ダイヤが遅れる。ダイヤの遅延をフォローするため,駅間の列車の速度を上げなければならない。
 つまり,福知山線の事故ような状況になりやすいのだ。

 しかし,最近,駆け込み乗車は減らない。むしろ,悪質な印象を受ける。列車を止めるためにバッグを挟む,傘を挟む。体を入れる。
 先日は,リトルリーグの子供たちを列車に乗せるために,監督とおぼしき大人が両手で扉のしまりを妨げたというのを見かけた。
 自分さえ列車に乗れれば,後はどうなってもかまわない,と言う人が増えてきた。あまりのマナーの悪さに,私が怪訝そうな顔で見ても,私の視線には感じないようだ。

 最近では,安全性を最優先をさせるため,何かあるとダイヤは簡単に遅れるようになってきている。ま,それはそれでかまわないが。しかし,遅れの原因が私たち乗客にあると言うことになると,私たちは少し考えなければならない。

 自戒を込めて,駆け込み乗車をしないようにしよう。
 出かけるときは,時間に余裕を持って。

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