« 先週のアクセス解析 | トップページ | 【Big Wed】VANCOUVER TODAY,閉会式[3/1] »

【Jブンガク】『思出の記』徳富蘆花

09/05/15 Jブンガク より
『思出の記』徳富蘆花

 「洋人のそばへ寄り,『何の用ですか』と怪しげなる英語で尋ねた。」

サラサ「すごく読みやすかった。明治時代はこんな感じだったんだ。」
ロバート「明治時代の人々の日常の中でちょっとした出来事でワーッと騒ぐ感じが出た本。」


 依布サラサ曰く,「明治の世界へタイムトラベルな本」


     *     *     *


 1900年から1年間,「国民新聞」に連載されていた『思出の記』(おもいでのき)。作者は明治大正期に活躍した小説家,徳富蘆花(とくとみ・ろか)。
 主人公は九州の田舎に生まれた菊池慎太郎。苦しい少年時代を過ごすが,大学へ進学しようと上京を決意する。しかし,勇んで一人旅に出たが,二度もお金を盗まれる。
 路銀を稼ぐため宇和島の金貸しの元で帳つけとなって働く。ある日,困っている西洋人を助けたことから,慎太郎は県会議員に目をかけられ,子供たちに英語を教えることになる。
 一人故郷を出てからは,様々な苦難を自ら乗り越えていく慎太郎。ついに帝国大学を卒業。著述家となり,親友の妹と結婚して幸せになる。
 主人公の人間的成長や,明治時代の人の希望と新しい文化への驚きが鮮やかに描かれている。


     *     *     *


サラサ「この本は物語と言うより,日記を読んでいる感じ。慎太郎の生活をのぞき見している感じがする。」
ロバート「彼の経験を追体験できるようになっている。慎太郎はどう思う?」
サラサ「何度も肉親に頼ろうとするんだけど,ぐっとこらえているところが偉いなぁと思う。」

 「徳富蘆花が,小説の中で目指したものとは?」
サラサ「例えの使い方が非常にうまい。」

「洋人は地獄で仏に会った顔つき,流水のごとく舌をふるって,云々(しかじか)の事を述べる。」

ロバート「社会的な規模をもった大きな世界を描こうとしていた。慎太郎も一つの町で終わるのではなく,四国・大阪・東京などが登場している。『市民社会』について,文筆家としてどう捉えるかを考えていた。」


一刀両断
「巡査も皆茫然,唖然として……」


ロバート「主人公の英語に,周囲がビックリする姿が面白い。」
サラサ「今だと,資格かなぁ……。」
ロバート「明治時代でも英語が出世の鍵となっていた。」

|

« 先週のアクセス解析 | トップページ | 【Big Wed】VANCOUVER TODAY,閉会式[3/1] »

翔太だって社会学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【Jブンガク】『思出の記』徳富蘆花:

« 先週のアクセス解析 | トップページ | 【Big Wed】VANCOUVER TODAY,閉会式[3/1] »