« 20100117 近代日本の美術@東京国立近代美術館 | トップページ | 【Big Wed】VANCOUVER TODAY,ノルディック複合,小林範仁「攻めて7番,価値ある7番」 »

【Jブンガク】『或る男の恋文書式』岡本かの子

09/04/30 Jブンガク より
『或る男の恋文書式』岡本かの子

 「夢中で走りながら,まだこゝろのなかで,はっきり意識したことがありましたの。」

サラサ「すっごく読みやすかった。」
ロバート「ある意味,あまり見かけないタイプの本だね。」
サラサ「男の人ってこんなにロマンチックなんだね。」
ロバート「でも,読んでいるうちに,とんでもないどんでん返しがくるよ。」


 依布サラサ曰く,「言い訳女性と素直な男性のラブレターな本」


     *     *     *


 昭和2年に発表された『或る男の恋文書式』。作者は岡本かの子。
 与謝野晶子に師事した歌人・小説家である。
 書き出しは,あの夜,あなたと別れてから私は夢中で走ってゆきました。あなたの姿を見てしまっては,離れるのがもっとつらくなりそうだから。
 相手を思う切ないまでの心情がつづられている。
 しかしこの手紙,ふられた男性がこんな手紙がほしいと女性に送った,恋文の模範書式なのである。
 巧妙な仕掛けのなかに女心の陰翳があぶりだされた作品である。

     *     *     *

ロバート「振られた男が女性に送った恋文の模範書式をせがんでいる。男の人が何かくれよ,とせがんでいるように思える。しかも,それを女性作家が書いている……。マトリョーシカのようだ。」
サラサ「女性の恋文が非常に綺麗。」
ロバート「絵画的で,ダリやマグリットの描いた絵のようだ。」

一刀両断 「何といっても,昨日はうれしい夜でした。」

ロバート「作家の岡本かの子は,手習いのため,初刊の文例集をパロディーにしていたのではないだろうか?」

|

« 20100117 近代日本の美術@東京国立近代美術館 | トップページ | 【Big Wed】VANCOUVER TODAY,ノルディック複合,小林範仁「攻めて7番,価値ある7番」 »

翔太だって社会学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/66249/48584049

この記事へのトラックバック一覧です: 【Jブンガク】『或る男の恋文書式』岡本かの子:

« 20100117 近代日本の美術@東京国立近代美術館 | トップページ | 【Big Wed】VANCOUVER TODAY,ノルディック複合,小林範仁「攻めて7番,価値ある7番」 »