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【Jブンガク】『万の文反古』井原西鶴

09/04/29 Jブンガク より
『万の文反古』井原西鶴

 「なじみの男とては外になし」

ロバート「さすが井原西鶴の書いた本ですね。」
サラサ「フツウの恋文はふわふわしたロマンチックなものなのに,この本は違う。」

 依布サラサ曰く,「ひとり西鶴劇団な本」

     *     *     *

 1696年に出版された『万の文反古』(よろずのふみほうぐ)。作者は井原西鶴。
 江戸初期に流行した浮世草子の第一人者である。この本は,紙くずの山から出てきた書き損じの手紙という設定の書簡体小説だ。
 その一つが「御恨みを伝へまいらせ候」。遊女・白雲(しらくも)が馴染みの客に出した手紙だ。白雲は他の客は仕事であって,あくまでも七二(しちに)が本命であると訴える。
 私にだって女の意地がある。事によっては死ぬ覚悟……。
 本来,かりそめの愛に生きる遊女が命まで持ち出して真の愛を訴え客を引き止める。
 西鶴はそのたくましさを「白雲」の恨みに乗せて描きだした。

     *     *     *

「今更なげき申事にはあらず候へども,あまりなる御しかた,むごひとも,つらひとも,恨みありとも……」
ロバート/サラサ「強い文面から入ってくることにビックリ。」
ロバート「彼女は恋の職人ではないだろうか?」
サラサ「私は素直に,恋人に戻ってきて欲しいと思った。」

 『万の文反古』には,さらに面白い話があった。

ロバート「江戸に行ったが,商いに失敗し,帰るお金がない話だとか,子供に書き残す親の手紙などもあったりする。」
サラサ「性別や年齢,職業がバラバラの手紙があり,非常に面白い。」


一刀両断
「それは御気づまりにて……」

サラサ「一緒にいて気まづいというのは痛い台詞だ。」
ロバート「当時は,決まり台詞など恋の指南を書いた『恋の千話文(ちわぶみ)』というHow to本があった。」
サラサ「私,読みたい~。」

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