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東京ゲーテ記念館

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07/11/17
東京ゲーテ記念館

 地震の科学館を見学後,西へ進路を取る。
 紅葉狩りなら進路を東で旧古河庭園だが,私は西へ。
 もう一つの博物館・記念館,東京ゲーテ記念館へ。

 ここは,年に何度か長期休業する。また開館期間中でも日曜休館する。したがって,訪問する際は,事前に下調べが必要。

 入館すると,左手奥に受付がある。高齢のご婦人が出てきて,
「お名前だけいただいていますのでお願いします。」
 と名刺大のカードを差し出した。ここに名前を書け,という。

 名前を書き,展示場内へ。この時期は,「ファウスト」の特集展示。さまざまな「ファウスト」に関する展示がある。
 1960年代,「ファウスト」を芝居にした劇団があった。その中で市原悦子が魔女役で出演した記録があり,彼女の演じる役の姿の写真が。
 見ると全裸……,に見えるよう全身タイツに裸の図柄。去年の紅白の何十年も前から,全身タイツ全裸はやっていたのだ。去年の紅白ごときに騒いではいけない。

 その他,興味深かったのは,手塚治虫と「ファウスト」の関係。手塚は,「ファウスト」を計3回,漫画化している。
 1回目は1950年代。文字通り,「ファウスト」を漫画化したが対象は子ども向け。漫画家として徐々に売れ始めた頃,昔ながらの丸っこいキャラクターで「ファウスト」を描いた。
 2回目は1970年代初め。ちょうど,虫プロダクション倒産前後の頃。世の中は漫画から劇画へシフトしている中,手塚の漫画が飽きられた頃。手塚は「百物語」と題して,日本の戦国時代を舞台に,「ファウスト」を展開していった。
 そして,3回目。晩年,「ネオ・ファウスト」として描いた。絶筆により未完。まさに,人生の最期に取り上げた作品。
 節目にあたる時期,手塚が「ファウスト」を描いているような錯覚に陥った私。20代から80代まで60年間かけて執筆したゲーテに重なるような気もする。

 展示空間は狭いが,むしろ,空想は広がった。そんな時間を過ごした,東京ゲーテ記念館だった。
(くれぐれも「東京ゲーテ博物館」ではないので注意。)

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