« 【ぐるパ07夏】その10 夏の特別展示-青木繁6作品 併設・常設展示「青木繁と《海の幸》」 | トップページ | 【来週何スル?】10月15日(月)~21日(日) »

「joyの家族社会学」 第14回

 今回も,前回に引き続き,新聞記事の引用だ。
 しかし,見ると1980年代後半と今から20年ほど昔の記事。記事によっては時代が感じられる。


   *   *   *


 強いスティグマ

◆01 孤立する父子家庭 母子家庭との差くっきり/東京都の生活保護世帯調査 88.04.27 東京読売朝刊25頁
 父と子だけの家庭は,母子家庭と比べても,親せきや近所との付き合いが薄--。26日,都がまとめた調査で,社会的に孤立しがちな「父子家庭」の厳しい実態が明らかになった。生活保護を受けている都内396の父子家庭を対象に実施。これによると,親せきとの付き合い方の設問で,「交際している親せきはいない」という解答が45.4%も占めた。*

 古い家庭意識の残存 文化的遅滞:カルチュラル・ラッグ(cultural lag) オグバーン

◆02 やはり夫が仕事,妻が家庭に/大学生の意識調査 性別役割が本音 88.05.09 東京読売朝刊12頁
 現代の大学生は,男子も女子も女性の職場進出を積極的に支持。ところがいざ,自分のこととなると,「仕事に励む夫,家庭的な妻」というカップルも志向している--このほどまとまった全国約2,000人の大学生の意識調査から,こんな学生のタテマエとホンネの差が明らかになった。

 子供は悪魔? サラン・ブーコック 児童虐待:child abuse

◆03 (T860617M04--02) アメリカ家庭新事情
 離婚戦争の谷間で アメリカの子供たちは証言する: 86.06.17 朝刊 4頁
 親たちの再婚で生じた複雑な家庭関係に悩む
 2組に1組の夫婦が離婚する米国では,毎年200万円余の子供たちが親の離婚に巻き込まれており,その総数は1,600万人にものぼっている。離婚率に大きな変化がない限り,80年代に生まれた子供の3分の2は,17才までに親の離婚を体験することになるという。
 そうした子供たちは,これまでの伝統的家族から,母子家庭,父子家庭,同せい家庭,再婚家庭,離婚者同士の子連れ再婚がもたらす拡大家族,そこに片親だけを同じにする妹や弟が加わるといった,さまざまな家族形態への適応を強いられている。
 一方,それと歩調を合わせるかのように,親たちに衝撃を与えている1つの現象がある。毎年,100万人以上の10代の少女たちが未婚のまま妊娠し,しかも多くの子供たちが,自ら生むことを選択する。この傾向が続けば,現在14歳の少女の40%が,20歳になるまでに一度は妊婦を体験することになる。

 米国では,年間およそ100万人が子連れ再婚をする。その結果,およそ700万人,6人に1人の子供たちがステップ・ファミリー(血縁関係のない親や兄妹たちを含む家族関係)の一員としてくらしている。
 また5人に1人の子供が離婚によって片親になっているが,その親の半数は,実質的には異性と同せいしているか,それに近い関係を持っている。

 母子家庭の生活苦:離婚抑止要因 「亭主元気で留守がいい」 主婦の家事労働(shadow work)の市場コスト?

◆04 (T890421MKN1-04)
母子は生活費,父子は家事 片親家庭の悩み浮き彫り 市が調査 川崎 89.04.21 朝刊 神奈川版
母子家庭の一番の悩みは「さしあたりの生活費」。一方,父子家庭では「炊事,洗濯」--川崎市がこのほど発表した「母子・父子家庭実態調査」の中で,こんな姿が浮き上がった。市では「それぞれ悩みは深刻で,行政としてもできるだけバックアップをしたい」と話している。
 川崎市内の母子家庭は1988年7月現在で9,026世帯(全体の世帯に占める割合2.1%),父子家庭は2,345世帯(同0.5%)。今回の調査は,このうち,母子家庭の母親1,000人,父子家庭の父親700人にアンケート方式で実施した。
 1人親家庭となった原因の半分以上は「離婚」。パートナーの病死・事故死など,死に別れのケースは全体の4分の1ほどと,少ない。
 母子家庭の最大の問題点は「母親の職業」。パートタイマーや日雇い,内職などの不安定就労者が約半数を占める。収入は平均157万円で,市内勤労世帯の平均約480万円を大きく下回っている。
 このため,「母子家庭になって一番困ったこと」という設問には「さしあたりの生活費」が58%と,他を大きく引き離して1位。安定した職を望むため,ワープロなどの情報処理技術や,栄養士・調理師の技術を取得したいという希望が目立つ。
 一方,父子家庭の一番の悩みは「炊事・洗濯などの家事」(67%)。再婚の意志を持つ母親が11%に過ぎないのに対して,父親側は44%が「再婚したい」と考えていることにも,これは反映されている。
 現在,母子家庭にはさまざまな公的補助がなされているが,父子家庭にはほとんどなされていないのが実情。今回,初めて実施された本格調査を受けて,市民生活局児童福祉課では
(1)手に職をつけさせるため,ワープロを中心にした講習会をさらに充実させる。
(2)けがや病気で1人親が倒れた時のみ,無料で炊事・洗濯などの日常家事を手伝う,市の「エンゼルパートナー制度」を,より利用しやすいように改める。
(3)「2001かわさきプラン」で計画中の「母子福祉センター」に,新たに父子家庭対策部門を含める,などを新たに検討することにした。

 今時,「ワープロを中心にした講習会」をやったところで,ねぇ。今となっては,パートでも必須条件だったりしますから。さしずめ,システムエンジニアあたりの資格を持っていないとダメなのだろうか。

|

« 【ぐるパ07夏】その10 夏の特別展示-青木繁6作品 併設・常設展示「青木繁と《海の幸》」 | トップページ | 【来週何スル?】10月15日(月)~21日(日) »

翔太だって社会学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「joyの家族社会学」 第14回:

« 【ぐるパ07夏】その10 夏の特別展示-青木繁6作品 併設・常設展示「青木繁と《海の幸》」 | トップページ | 【来週何スル?】10月15日(月)~21日(日) »